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1.Lou Reed 「 Berlin 」
Velvet Underground 解散後のソロ第3作目の傑作です。Lou Reed も当時のファッションや都市の異端児たちを讃歌する歌詞からグラム・ロックの範疇にいましたが、このアルバムのサウンドは、キャバレー音楽やオペレッタなどの伝統的なものです。
Caroline saysの歌詞の「She's not afraid to die. All of her friends call her
Alaska..... It's so cold in Alaska」が深く心に突き刺さります。
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2.Braian Eno 「 Before and After Science」
グラム・ロックの主人公たちが何故か壁の崩壊する前のLou Reedが歌ったそのベルリンに自然に集まっていた時期がありました。そこから世にいうベルリン3部作といわれるアルバムが3枚誕生し、それがその後のニューウェーブ、テクノ、アンビエント、オルタナティブなど今に至る音楽に多大な影響を与え続けています。その1枚目がこのアルバムです。Roxy Musicを解雇されたBrian Enoのソロ4作目で、最後に静かなEnoのヴォーカルで心が穏やかになるアルバムです。
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3.Iggy Pop 「 The Idiot 」
そのEnoの作業中のスタジオに、彼がKing CrimsonのRobert Frippと制作した「 No pussyfooting 」という鏡とガラスだけの部屋の写真がカバーのアルバムを完璧な鼻歌で歌いながら現れたIggyのアルバムで、これが3部作の2枚目になります。ずっとドラッグ禍で音楽の現場から離れていたIggyが音楽の現場に復帰したアルバムで、それ以前や最近のパンキッシュな音楽とは違い静かに歌い上げる曲も入っていて、名曲
China girllも含まれています。
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4.David Bowie 「 Low 」
3部作の最後がデイビット・ボウイのアルバムです。表紙は、主演のSF映画「地球に落ちてきた男」の1シーンで、アルバムの内容を見事に物語っています。レコードA面には歌詞があり、B面には歌詞がなくテクノのプロトタイプという当時としては、とても実験的なもので、現在まで多くのフォロワーを生んだアルバムです。
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5.Joy Division 「 Closer 」
上記3枚の影響下で生まれたニューウェーヴの傑作アルバムで、完成後ヴォーカルのイアン・カーティスが自殺しました。バンドはニュー・オーダーとなって現在に至ります。King
CrimsonのStarlessに呼応するようなDecadeという冷たく美しい曲が白眉です。
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6.Radio Head 「 OK Computer 」
ロックの進化の最終形・完成形のアルバムだと思います。次が現れないのは、なぜなのでしょうか?私が見逃しているだけかと思いますので、是非ご推薦ください。 |